皆さん、こんにちは。今日は「独学でグラフィックデザイナーになれるか」というテーマで話を進めていきたいと思います。私自身、プロのブロガーとして成功を収めるまでに、多くの挑戦と学びがありました。この経験を生かして、皆さんにグラフィックデザインの世界への入り口をご案内しましょう。
デザインは、創造性と技術が融合する芸術です。でも、その第一歩を踏み出すのは、時に不安や疑問を伴いますよね。特に、独学での道のりは、一見して険しいように思えるかもしれません。しかし、私はここで言いたいのです。「独学でも、絶対にデザイナーになれる」と。
独学でもプロのデザイナーに十分なれます!

何を持ってプロとするか、という問題はありますが、独学であっても有名企業のロゴを作ったり、書籍やポスターをアートディレクションすることは可能だと断言します。
というかそのような先人は沢山います。ただし、ずっと独学でやっていくというよりも、独学でデザイン事務所に入る、ということを最初の目的とするのが良いと思います。
デザイン事務所に入れたのであれば、そこで印刷会社へのデータの作り方や色校正の見方、指示の出し方、撮影のディレクション、、、等、学校では教えてもらえなかったことを沢山学びました。私は専門学校卒でしたが、断言します。
学校の勉強は20%くらいしか役に立ちません!
美術大学であれば話は別ですが、専門学校で習うことのほとんどはソフトの使い方です。デザインとは何か、実践ではどのように仕事を進めるのか、そんなことは仕事が始まってから覚えます。採用時、新卒の方を判断する基準は、
・美的センスが自社と合うだろうか
・どのくらいの技術をもっているだろうか(ソフトの)
・人としてコミュニケーションはちゃんと取れるだろうか(クライアントに失礼をしなそうか、真面目そうか)
ぐらいしか考えていません。
技術といっても、中途採用でない限り、超高速でレイアウトができる必要等はありません。
なのでこの記事では、独学で挑む、第一関門のデザイン事務所への入り方、を説明しようと思います。
独学でデザイナーになれるという理由

独学でデザイナーになる大きな理由の一つは、オンラインリソースの充実です。
インターネットの発展により、誰もが容易に専門知識や技術を学べる環境が整いました。
YouTubeでプロのデザイナーが実際の作業を公開しているチュートリアルを見たり、
Udemyのようなオンライン教育プラットフォームで体系的なコースを受講できます。
これらのリソースは、時間や場所を選ばず、自分のペースで学べるため、忙しい方や経済的な理由で通学が難しい方にも最適です。
手前味噌ですが、私も初心者向けにillustratorやindesignの使用方法や実践テクニックを紹介する動画を作っています。
Udemyならデザインコースというカテゴリがあるくらい、沢山の講義がありますね。
あまり沢山受ける必要はありません。基本を体系的に学べれば、それ以上は実践の中でこういう時どうすればいいのか、をその都度調べるので十分です。
ソフトを学ぶのは上記で十分ですが、美術館やギャラリー、よいデザインのものを沢山見ることでバランス力や美的感覚がレベルアップします。
色については完全に座学なのですが、「色彩検定」の勉強が専門学校で教わるよりも深いところまで役に立ちます。
色彩の理論は、現役20年が近い今でも知っておいてよかった知識の一つなのでおすすめです。
色彩検定は2級までで十分です。これは公式テキストですが、もっと読みやすい参考書もありますし、過去問集もあるので勉強しやすいです。実際に検定を受けるかどうかはどちらでもいいのですが、一応履歴書に「色彩検定2級」と書けるようになります。専門学校の経歴がないのであれば、このようにやる気があるぞ!というアピールするにはよいかもしれません。
独学のもう一つの鍵は、実践を通じた学びです。
理論やソフトウェアの操作方法を学んだ後、それを実際のプロジェクトに適用することが重要です。
例えば、個人のプロジェクトを立ち上げたり、フリーランスのプラットフォーム(例:ランサーズやcoconala)で実際の仕事を受けてみることです。
初めは小さな仕事でも、実践を重ねることで確実にスキルは向上します。
また、実際の仕事を通じて、顧客のニーズを理解し、コミュニケーション能力も鍛えられます。

ある程度の経験を積んだ後、小規模のデザイン会社にアルバイトや正社員として入るのも一つの手段です。
特にクリエイティビティを求められない仕事でも、実務経験を積むことは価値があります。
ここでの経験が、将来のキャリアに大きく貢献します。
専門学校では、グラフィックデザインの基本から応用技術まで、体系的に学ぶことができます。
しかし、学費が高額であることや、時間的な制約があることも事実です。独学の場合、これらの制約を感じることなく、自分の興味や必要に応じて学習内容を選択できます。
また、専門学校のカリキュラムの多くはソフトウェアの使い方に焦点を当てていますが、これはオンラインリソースでも十分に学ぶことが可能です。さらに、独学では自分で学びの方向性を決めることができ、自身の創造性や独自のスタイルを発展させやすいというメリットもあります。
独学によるグラフィックデザイン学習は、オンラインリソースの豊富さ、実践を通じた経験の積み重ね、そして専門学校に通うことの代替としての利点、これらが可能にしています。
次に、具体的な学習方法と、どのようにスキルを磨いていけばよいかを見ていきましょう。
経験を積んだら次のステップへ

さて、coconalaやランサーズ等で作品応募や受注制作してきたあなたは、いくつかの実例ができていると思います。
それらをまとめてポートフォリオを作成しましょう。
変にポートフォリオは凝る必要はありません。シンプルでいいので、自分がどのようなデザインができるのか、どのようなものが好きなのか、がわかれば問題ありません。お金と時間をかけるのは、ポートフォリオの体裁ではないと思います。
専門学校からそのまま採用試験に来た人のポートフォリオには、だいたい学校で制作したものくらいしか入っていません。残念ながら、学校の授業で作ったものと実際の仕事は、全く別物です。
学校の授業ではある程度先生からの指定が入っているはずです。卒業制作等では、自分の自由で全て作れたはずです。
実際の仕事はクライアントからの希望を聞いて、クライアントのイメージを共有し、それを忠実に再現、もしくはそのイメージの派生で想像を超えたデザインを提案します。進め方や考え方が全く違うので、採用担当が見るのは美的感覚と人間性くらいなものです。
ここで実際の仕事の事例があった場合、何もない新卒よりも、やる気があってほぼ実務経験がある人を優先的に取りたいと考えてしまうものです。(完全な新卒さんを取るのは、企業側が育てよう、と思っている余裕がある時だけです)
ポートフォリオを持っていく先は、あなたの憧れの有名デザイン事務所、でもいいのですが、まだ早いかもしれません。
でも一度応募して、面接まで行ければかなりラッキーです。その後別の会社に入社し、2-3年くらい経験を積んでからまたその事務所に応募し、面接で「実は3年前も面接させていただきました」と言われた時には、お、この人うちの会社を本当に好きなんだな、とわかってもらえます。
恐ろしいことに、デザイン会社は社畜を求めているので、、、そういう人材は好物です。
まぁそれは半分冗談ですが、自分の会社を好き、と言ってくれる人は優先的に採用します。多少何かが足りなくてもいいのです。
話がそれましたが、本気で狙うのは名前も知らない、小規模のデザイン事務所です。
渋谷とか青山のマンションの一室を使っているくらいの、数人体制のものがいいでしょう。
そういう事務所は倍率もそこまで高くないので、手が動かせる人材であれば採用してもらえる可能性が高いです。
もちろんその事務所で骨を埋めないでくださいね。自分の栄養としてデザインの現場を知り、技を盗み、数年後に憧れのデザイン事務所の採用試験を受けてください。
最後に
プロのデザイナーになる前に、長くなってしまったので今回はここまでとします。
独学で学び、デザイン事務所に入ってしまえば、あとはいくらでもなんとでもなります。
ここまで学校を否定してしまいましたが、学校には同じような夢をもつ友人がいますし、正直そんな時間は楽しい時間でもあります。お金と時間に余裕がある人なら、一度説明会に行くのもいいかもしれません。
それではここまでありがとうございました。