前回に続いて、パワーポイントを初めて触る方向けの記事の3回目になります。
1回目はこちらから
2回目はこちらです
今回は途中だったP2の続きを作成しましょう。
前回でタイトルとリード(説明文)は出来上がったので、
特徴1-3までの原稿を反映していきます。
前回説明したように、そのままコピペしてしまうと、テキストボックスに余白が入ったり、
フォントを再度選んだり、色を変更したりと手間になってしまうので、
リードのテキストボックスをコピペやctrlドラッグで複製しましょう。
複製したボックスに原稿をペーストし、「貼り付けのオプション」から文字だけをペースト(アイコンも右端)しましょう。

さて、今ペーストしたテキストには2階層分の情報があります。
厳密には、ページタイトル、リードも含めると4階層分の情報になっています。
すこしわかりづらいので、一度整理した後の画像で解説します。

このような感じで、情報には優先順位のような階層をイメージしてもらえると、
資料は一気に見やすくなります。
階層内で極力守るべきルールが2つあります。
- 同じ階層同士のデザインは可能な限り統一する(下の階層はページごとで違っていてもOK)
- 文字サイズは階層が高ければ大きく、低ければ小さくする。(階層2のリードは除く)
これを守ることで、かなり読みやすい資料になっていきます。
それでは本編に戻りまして、
今ひとつのテキストボックスになっているので、これを分解していきます。
ボックス内でコピーして、ボックスを複製し、ペーストする、これを繰り返します。

このような形で3つのボックスに分けられたでしょうか。
一番下のボックス、一つの文章なのに改行が入っていて読みづらいので、改行を削除します。
さらに一番下の階層になるので、文字サイズは12ptに変更しました。
「必要な機能のみをお伝えします」はリードと同じ文字サイズのままですが、Bのボールド設定だけ追加しています。

このような状態です。
次に「特徴1」を囲んで、他と差別化します。
スライド内全て文字だと、全て読まないと何が書いてあるかわかりづらいのですが、
このような特徴1、特徴2、、、などの飾りになる要素を少し差別化することで、
内容をあまり読まなくても何が書いてあるのか、わかるようになります。
例えばこの画像を見てみてください。

明らかに囲みがある方が目に留まると思います。
そのため、「特徴1」や「メリット」、なんでもよいのですが、
リピートされる短い単語があるときはこのような飾りを入れることができます。
なければ自分でそれらしいものを原稿に加えるのも良いと思います。
そしてその囲みを簡単に作成する方法ですが、
テキストを選択→右クリックで「図形の書式設定」→出てきた右のパネルから、バケツのアイコンを選択
→塗りつぶし(単色)を選択する

ここでもタイトル等と同じ青を選びます。
極力色数は抑えましょう。
そうすると文字が見えなくなってしまうので、
文字の色を白に変更します。文字色はそのまま右のパネルから「文字のオプション」を選択して塗りつぶしの色を変えるか、
上部に出ているタブからAのアイコンで文字色を変更するのでも大丈夫です。
さらに、文字を中央揃えに変更しましょう。
テキストを選択した状態で、上部のタブのここをクリックします。

そうするとこの状態になると思います。

下の「必要な機能のみを、、、」より小さい文字サイズにしたいので、12ptに変更し、
ついでにBを押してボールドにします。
次に左右センターにはしているのですが、上下はまだセンターの設定はしていないので、そちらを変更します。
テキストを選択した状態で右クリック、「図形の書式設定」を出して「文字のオプション」を選択します。
3つ並んだアイコンの一番右をクリックし、以下のような設定にしましょう。

上下中央揃えは文字通りなのでわかりやすいのですが、「自動調整なし」というのはどのような設定でしょうか。
以下の画像のテキストボックスに注目してみてください。

このように、この自動調整の設定次第で勝手に文字サイズが変わってしまったり、
文字の量や大きさに合わせてテキストボックスが変形したり、文字サイズが変わります。
普通のテキストボックスではそれぞれうまく使えれば便利ですが、囲みになると少し厄介です。
以下の画像は、上下左右の余白を0cmにした場合の違いです。

「テキストに合わせて、、、」は囲みのデザインには向いていないことがわかってもらえたと思います。
「はみ出す場合だけ、、、」でもいいのですが、微妙に文字サイズがかわってしまうのは想定外なので、私は自動調整なしにしています。
今の状態の「特徴1」をみてもらうと、微妙に下がって見えることにお気づきでしょうか。

気にならない人はここは飛ばして問題ないです。
どうも職業柄気になってしまうので、参考までに解決方法をお教えします。
先ほどの右側のパネル「文字のオプション」にて、下方向の余白を今回の場合は0.05cmに設定してください。
この数値は文字サイズやボックスの大きさによって変わりますので、その都度何度か入れてみて、
センターに見える数字を探ってみてください。

特徴の囲みが出来上がったところで、あまりにも青一色しかないため、
一番下の階層の文字をとりあえず黒に変更します。

特徴1の次は2と3も作るのですが、
ここは同じサイズで作りたいです。2だけ大きいとか、3だけ小さいとか、
あまり見栄えがよろしくないため、同じサイズで作る方法をお教えします。
Part2でガイドを作ったときと同じように、四角のオブジェクトを利用します。
まず、同じ大きさの四角を適当な大きさで3つ作成します。
少し狭目の間隔で3つを並べ、「ホーム」→「配置」→「左右に整列」で、
3つの四角を等間隔に配置します。
オブジェクトを選択した状態で「ホーム」タブ→「配置」→「左右(もしくは上下)に整列」

次にこの3つを選択したまま、右クリックして「グループ化」→「グループ化」を選択します。
面倒であれば選択した状態でctrl+Gでショートカット可能です。
グループ化したオブジェクトを全て選択→右クリックで「グループ化」→もう一度「グループ化」
もしくは、グループ化したオブジェクトを全て選択→ctrl + G
グループ化したのち、ガイドの左右いっぱいと、下いっぱいまでグループごとドラッグして伸ばしてください。

これでスライドのガイド内を、3分割することができました。
一応、それぞれの四角の端にガイドを追加します。

このガイドはなくても大丈夫です。その代わりこの四角を薄い色にして、「再背面に移動」すれば近い状態になります。
このような形でガイド内を分割する手順は、4分割でも5分割でも使えるので、機会があれば試してみてください。
ガイドが出来上がったらそのガイドに合わせてテキストボックスを広げ、先ほどお教えした方法で特徴1、見出し、文章を1つのグループにします。

これを右側に2つ複製し、文字をコピーペーストで入れ替えれば簡単に3等分のレイアウトが出来上がりました。
(ペースト時に「ペーストのオプション」で右端の「文字のみ」を選択するのをお忘れなく!)

1点問題があります。
特徴3の見出しが入りきらなかったのです。
ここだけ2行にすると他が空いてしまうので、文字サイズを1pt下げて14ptに変更しました。

このままだとセンター部分がガラ空きで寂しいですね。
慣れている人はこのようなレイアウト変更で逃げることも可能です。

パワーポイントに慣れてきたら、このような変則レイアウトにもチャレンジしてみてください!
今回は先ほどのレイアウトのまま、空間の潰し方をお伝えします。
空いた空間を埋めるのに効果的な方法は、センターに揃える、というのがわかりやすいです。
さらにアイコンを追加すると、より効果的です。先に完成系をお見せします。

これなら空いている感じもしませんし、アイコンが入ってより視覚的にわかりやすくなりました。
では作成していきます。
まず線を追加しましょう。少し上の図くらいの長さの線を追加しますが、
「ホーム」タブの図形描写から線のアイコンをクリックし、スライド上でドラッグします。
ドラッグするとき、直線にしたいのでshiftを押しながらドラッグしてください。

「ホーム」タブの「図形描写」で線のアイコンを選択する、水平・垂直な線を引きたい場合はshiftを押しながらドラッグ
これも右側のパネル(右クリックで図形の書式設定)から太さや色を変更できます。
今回の太さは1pt、色は黒に変更しました。

次は特徴1-3までのブロックを選択し、グループにします。
このグループと線2本とで、「配置」→「上下中央揃え」を選択します。
その選択されたまま、スライドの説明文の下からガイドの下までの間の中間点くらいに配置します。


次に一度グループ化を解除し、(グループを選択して右クリック、「グループ化」→「グループ化解除」)
特徴1から3までをそれぞれ中央揃えにします。
まず特徴1-3の下に入っている見出しのみ選択し、「ホーム」タブから下の写真のアイコンをクリックします。

今度は特徴1、その見出し、その文章の3つを選択して「ホーム」タブの「配置」→「左右中央揃え」をクリックしましょう。
もし今の位置から文章がズレるようであれば、目検討でいいので調整してあげてください。
これを1-3までするとこのような形になります。

これで空いた感じはだいぶ薄れたと思いますが、もう一息なんとかしたい、という方はアイコンを入れることをお勧めします。
アイコンなんて作れないよ、という方にはgoogleから無償で商用利用可能な、「googleマテリアルアイコン」を使いましょう。
ページを開いたら「search icons」の箇所に検索ワードを入れるのですが、
日本語での検索ができないので、なんとなくの英語でアイコンを探します。
上の資料は仮の資料なので、あまり深く考えずに適当に探しましたが、
文章の内容に沿ってそれらしいものを入れればOKです。
アイコンを見つけたら、「SVG」という形式でダウンロードし、そのままパワポにドラッグしてください。
SVGという形式であれば、そのままパワポ上で使用できる上に、色の変更も可能です。
アイコンを入れる分だけ文章を下げ、お好みのサイズでアイコンを入れてみましょう。
私はこのような感じで入れました。

せっかくのSVGファイルなので、試しに色を変えてみましょう、
四角の色の変え方等と同じです。
これが完成系です。
