【初心者向け】有料講座や参考書は必要ない!パワーポイントの最低限の基本 Part.2

前回に続いて、パワーポイントを初めて触る方向けの記事になります。
前回の記事はこちらから

スライドマスターとは

前回は表紙までを作成しましたが、今回はP2を作成します。
P2ですが、表紙と同じ青い枠を使っていく場合、以下の2つの方法があります。

  • コピーペーストをする
  • スライドマスターに登録する

まずはコピペでの作成方法から。
今回背景色を使っているので、実質的にコピーペーストするのは白い四角、のみです。
表紙ページで白い四角をクリックしてコピー、2P目に戻ってペースト、何もないところを右クリックして、
「背景の書式設定」を出して「塗りつぶし(グラデーション)」を選択すれば、
前回の表紙のグラデーション設定が残っているはずなので、そのままで使用できるはずです。

このように簡単にコピペはできるのですが、
もしこの資料が50ページあったら、、、この作業を後48回、しなければなりません。
さらにその後、デザインを変更したいとなったら、、、?今度は全ページ消していく作業が大変です。
さすがにそれは非効率的なので、全ページ共通でデザインできる「スライドマスター」というものがあります。

スライドマスターはざっくり言うと、全ページに対してデザインできるスライドです。
例えばこんなマスタースライドを作ったとします。

スライドマスターの真ん中に青い四角、です。
そうするとスライド全てに同じ四角が入ります。
(表紙ページは白い四角が青い四角の上にあるので、ずらすと見えます。)

この機能を使用して、背景色と白い四角が全てのスライドに表示されるようにしてみます。
スライドマスターの出し方は、

スライドマスターの出し方

「表示」タブ→「スライドマスター」

で出てきます。
面倒くさがりは私は、

ここをshiftを押しながらクリックすることで開けます。
ただしこの場合、現在のページの「レイアウトマスター」(スライドマスターの子みたいなものです)になっているので、

左側のパネルの一番上のスライドを選択してください。
レイアウトマスターは、要するにこのページはこのレイアウト、このページにはこっちのレイアウト、
と指定できる少し複雑なスライドマスターの子供になります。
一番上のスライドマスターは、全ページに対してのマスターなので、最初はこちらを使うのがわかりやすいです。

スライドマスターで背景をつくる

では早速、スライドマスターに背景を入れていきます。
まずは「新しいスライド」を選択し、P2のスライドを追加しましょう。


そして上記の方法でスライドマスターを開きます。
スライドマスターの設定、と言ってもやることは簡単で、Part1で行った背景の書式設定でグラデーションを入れて、
白い四角をコピペで持ってくるだけです。
(上記のコピペで紹介したものと全く同じ手順です)

これでスライドマスターの設定は完了です。

ガイドをつくる

まだ下準備が続きます。
今度はスライドマスターに「ガイド」を追加します。
ガイドは簡単で表示・非表示にでき、印刷しても印刷されない、レイアウトのための指標になります。
似た機能で「グリッド」というものもありますが、これは不便すぎて使うことはありませんので、覚える必要はありません。
まずはガイドを出してみましょう。

ガイドの出し方

「表示」タブ→「ガイド」


これでガイドが出たと思いますが、水平・垂直の中央に1本づつ、十字のようなガイドが表示されたはずです。
これだけでは足りませんので、ガイドを追加します。
追加する場所を決めるために、まずは正方形の四角を作成しましょう。
part1のおさらいになりますが、四角の出し方は覚えているでしょうか。

四角の出し方

「ホーム」タブ→「図形描画」から四角を選択

外側の青い枠よりやや大きめな正方形を作ります。
正方形はshiftを押しながらドラッグすればOKです。

わかりやすいように私は色を変えて線も消していますが、何も変える必要はありません。
正方形は白い四角の左上にピッタリ重ねます。
出来上がったら、それをコピペして右下にも配置してください。

次に作成した四角に合わせて、ガイドを追加しましょう。
ガイドの追加方法は、

ガイドの追加方法

スライドを右クリック→グリッドとガイド→垂直方向(or 水平方向)のガイドの追加

これで追加すると、スライド中央に一本ガイドが追加されます。どれが追加されたガイドが、
恐ろしくわかりづらいのですが、どちらでも大丈夫です。
この方法で下の画像のようなガイドを合計4本、足してください。

ガイドを足したら四角は消してください。もし中央のガイドをうごかしちゃったよ、と言う方は、まずこの方法で中央からずれたガイドを削除します。

ガイドの削除方法

ガイドを右クリック→「削除」

それからガイドを追加すると、自動でセンターにガイドが入るのでこちらでOKです。

ガイドは必要?

ガイドの有用性についてはまた別の記事で紹介する予定ですが、
私は今でもガイドは絶対に作成しています。
むしろこれがないと綺麗にレイアウトすることができません。

いかがでしょうか。ガイドに沿ってレイアウトした方が、全体にまとまりがよく、さらに読みやすくなりました。

スライドマスターにタイトルを入れる

スライドマスターは背景以外にも、全ページ共通で使用するアイテムを設定しておくと便利です。
今回はP2とP3で共通のタイトルを追加します。
表紙にタイトルは必要ないので、P2P3の「レイアウトマスター」のタイトルを変更します。


スライドマスターを開くと左にいくつかサムネイルが出てきますが、
一番上が親のスライドマスター(全ページに影響するマスター)、その下にあるのがレイアウトマスターです。
レイアウトマスターはそのレイアウトが指定されているスライドにのみ影響します。
パワーポイントはデフォルトで、P1には上から2番目の表紙用のレイアウトマスター、P2以降は新しいスライドを追加すると、自動でサムネイルの上から3番目のレイアウトマスターが適応されます。
そのため今回は上から3番目のレイアウトマスターを変更します。
まずはこの赤い枠で囲まれたレイアウトマスターを選択してください。

上の画像には入っていませんが、実際は以下の写真のように、タイトルの下にテキストボックスが入っていると思いますので、これを削除してください。
なぜならこのボックス、常に箇条書きスタイルでとても使いずらいからです。


それではタイトル部分の設定です。
まずは以下の画像の要領で、テキストボックスのパネルを出してください。

このパネルでは表紙を作成したときと同様に、文字の配置を変更します。
現在中央揃えになっているので、上揃えにしましょう。
中央揃えのままだと、タイトルが長くなってしまった場合にテキストボックスが上と下に広がってしまい、
ガイドからはみ出てしまいます。
次に余白を0cmにします。

余白とは(テキストボックス)

上記で設定した余白とは、この画像を見ていただければわかると思います。

全く理由はわかりませんが、パワーポイント上でテキストボックスは全てこの余白が設定されています。
これがとても厄介で、ガイドにテキストボックスを揃えてもこの余白のせいで揃って見えません。
この画像を見てみてください。
まずはテキストボックスを表示したものです。

次にテキストボックスの表示とガイドを見えなくしたものです。

このくらい、ガイドに揃えたはずなのに余白があると左端が凸凹してしまいます。
このちょっとした差が思っている以上に、視覚的なノイズになってしまうので、できればこの処理はしたほうがいいです。
この処理をしないまでも、ガイドに目検討で文字の始まりをそろえるのでも大丈夫です。

スライドマスターのタイトル設定

すごく寄り道しましたが、本編に戻ります。
レイアウトマスターでタイトルを設定していました。
余白を0cmにしたら、現状の文字はちょっと細いので太めのフォントに変更し、
(ここでは游ゴシックmediumのboldを使用しています)
文字サイズは少し大きすぎて不恰好なので、30ptくらいに変更します。
(ここのフォントや文字サイズはお好みでOKです)
文字色もお好みで大丈夫ですが、私は表紙に合わせて青に変更しました。
最後にガイドの左上にあわせましょう。

それではレイアウトマスターから作業用のスライドに戻りましょう。
上画像のカーソルの箇所を押すと、元のスライドに戻ります。
戻ったらタイトルを入れるボックスだけあると思うので、ここに原稿からタイトルをコピペしてもってきましょう。

悲しいことに、wordからコピペした場合、謎の連携でwordの書体や文字サイズが反映されてしまいます。
ペーストした後にアイコンと(ctrl)という小さなタグが出てくるので、そちらをクリックしてください。
「貼り付けのオプション」というのが出てくるので、一番右の文字だけペーストというのをクリックします。

これでタイトルが出来上がりです。
一度マスターを設定してしまえば、次ページも同じ要領で作ることができます。
タイトルを入れたら説明文をいれましょう。

単純にスライド上にペーストし、フォントはタイトルと同じものを選んでください。
文字サイズはタイトルの半分より少し大きいくらいがちょうどよいです。
(サンプルではタイトルが30ptなので、18ptに設定しました)
そして行間です。表紙の会で記載したことを覚えていますでしょうか。
行間の設定は、

行間の設定方法

テキストを選択→「ホーム」→「行間(アイコン)」→「行間のオプション」→
「行間」を「倍数」にして任意の数値を入れる

でしたね。
今回も1.25に設定しました。
ここまででこのような状態になっていると思います。

まだ3行しか入っていませんが、、、
長くなってしまったので一旦ここで区切りたいと思います。
次回で2P目は完成させましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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